2019年 ヤマハシニアアンサンブル合宿報告

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時は令和元年106日正午、平均年齢76歳の音楽への熱き情熱に燃えるアクティブシニア23名が、愛するヤマハの楽器を手に、富士を仰ぐ湘南国際村センターに結集した。

日本中がラグビーワールドカップの日本チームの活躍に熱く盛り上がり、真夏日が続く今年の10月だが、1114日の定期演奏会を約一か月後に控え、「ウィーンフィルに追いつき追い越せ!」という合言葉は無かったが、シニアアンサンブルメンバーは気持ちだけは熱く盛り上がり、定期演奏会に向けての12日の強化合宿を実施した。

  湘南国際村センターは、国際会議や国際学会が行われる施設で、ロビーや食堂には外国人宿泊客も多く、ちょっと外国に旅行に来た気分になれるところだ。近接する緑あふれる地域には企業の研修所や別荘地もあり、晴れていれば相模湾の向こうに富士山、そして反対の東京湾の向こうには、房総半島も見える素敵なところだ。

ロビーには、豪華な生け花が活けてあり、毎回楽しみだ。今年は可憐な秋桜が我々を暖かく迎えてくれた。

 

さあ、さあ、練習だ。今年は、ルミエールという、前回より広い部屋。
綺麗な部屋で、場所が普段と異なると、ちょっと緊張して、気分も引き締まる。

普段は目黒財団本部のエレクトーンシティの地下スタジオで、原則2回(第2、第4水曜日の11時から2時半まで)の練習で時間不足だが、今回の合宿では、初日3時間、二日目6時間と一月半分の練習が出来るのだ。  

 
初日は13時から15時までは、森 士朗さんの指揮・指導による本番の1部で演奏
する予定のクラシック7曲「ウィーンはウィーン」「アンネンポルカ」
「鍛冶屋のポルカ」「タンホイザーより巡礼の合唱」「ハイドンの交響曲100番軍隊の第二楽章」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「アスカのテーマ風笛」を練習。

  
 

そしてその後は16時まで、松本洋二さんの指揮・指導で本番の2部で演奏する曲から、シャレード、オレ・ガッパ等数曲を練習した。アンサンブルのメンバーの音楽歴は、退職後に新たな楽器を始めた人から、音大卒でヤマハでも指導スタッフとして音楽に接してきたプロレベルの人までマチマチだが、夫々のレベルに合わせた指導をしてくれるのでありがたい。前回の定期演奏会から2年経ち、今回の定演で演奏する曲は、幾度も練習をした曲もあるが、最近、決まった新曲も数曲あり、新曲を中心に練習。
  
  

17時からの自由時間は、有志数名でフルート・バイオリン・ビオラ・チェロ
のお遊びアンサンブルを楽しんだりした。

  

そして、19時からはメインイベントの「夕食会」。幹事さんの配慮で、年寄りにも優しい和食コース。練習の後のビールは最高!約2時間の飲み放題コースは、
あっと言う間に終わってしまった。

しかし、元気なアクティブシニアたちは、これだけでは終わらない。気の利く幹事さんが、その後、2時間の二次会コースも手配してくれていたのだ。二次会は、
セルフサービスなので、(こっそり)持ち寄りの珍しい日本酒、ワイン、シェリー酒、そして売店で調達した「湘南地ビール」等を飲みながら、音楽談義の花を咲かせ11時には解散した。

だがしかし、この後、某氏の部屋で、3次会まであり、年甲斐もなく、これに参加した酒好きなアルチューハイマー(アル中+アルツハイマーだよ!)ジジイ達は、あくる日の演奏がヨレヨレだったとか・・・、スイマセン。

 
会席 献立
  

二日目は、10時からの練習予定だったが、普段、何かと管楽器の方々に、ご迷惑をお掛けすることが多いと、負い目に感じている弦楽器パートが、9時から1時間パート自主練習。
やはり、パート練習だと、細かい表現まで判ってくる。貴重な1時間だった。
  

午前中は、森 士朗さんの指導で、定期演奏会1部の曲の練習、そして昼食をはさみ、午後1時より松本洋二さんの指導で定期演奏会2部の練習を実施。

3時頃には疲労困憊。最後にアイネ・クライネ・ナハトムジークで締めくくった。最後のアイネクは、皆が最後の一曲という想いがあったのか、最後の力を振り絞って、素晴らしい演奏だった。弾きながら、自分が、この素晴らしいモーツアルトの音楽の響きを、素晴らしいヤマハの仲間と共有していることに、何とも言えぬ幸せに満ち溢れた感情が沸きあがってきた。本当に、心豊かに過ごせた音楽三昧の充実した二日間だった。
最後にこの合宿をお世話して下さった幹事の方々そして指導してくださった方々、そして仲間に感謝である。

尚、定期演奏会は1114日(木)豊洲シビックセンターホールで、2時開演。入場無料ですが整理券が
必要です。
詳細は下記「第5回定期演奏会のご案内」をクリックして下さい。
   第5回定期演奏会のご案内

【整理券をご希望の方は、代表の森 完次か世話人の森島文子までご連絡をお願いします】
  森/090-2169-4681 森島/ayako-island1959@ezweb.ne.jp

当日、受付に整理券を置かせて頂きます。
是非、皆さま、お誘いあわせの上、ご来場ください。


  

(追記)

私事だが、今回の合宿に夫婦で参加させていただいた。元々、夫婦ともピアノは少々弾いていたのだが、夫婦で「ピアノ対決」は面白くない。僕は昔、ほんの少しバイオリンを齧ったことがあり、たまたま財団で「ヤマハバイオリン教室」の立ち上げの仕事に関わった事が、バイオリンを再び弾き始めたきっかけだった。
その後、カミサンもチェロを始め、
二人で目黒センターの弦楽アンサンブルに参加し、その後、ヤマハシニアアンサンブル、学生時代のポップスオケOB会、バイオリンの先生の弦楽アンサンブルに所属し、一緒に発表会に出るようになった。年寄り夫婦は兎角、夫婦の会話も少なくなりがちだが、僕らは、夫婦揃って、毎日、練習に追われることが多く、会話の代わりにアンサンブルをし、夫婦喧嘩をする暇も無く、どうにか夫婦関係を保っている。老後、こうして夫婦で弦楽を楽しむ「きっかけ」を作ってくれたヤマハに感謝である。今後とも、夫婦で末永く音楽を楽しみながら健康な日々を送りたいと思う。  


遠藤ご夫妻 
   2019年10月12日 文責:遠藤 昭
編集:鴨井 次郎 
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