第12回飯能老年病センター慰問演奏のご報告
◇日 時:平成25年11月28日(木)PM2時〜3時
◇会 場:飯能老人病センター
紅葉の美しい11月28日、シニアアンサンブル(参加者総勢21名)では、飯能老年病センターヘ慰問演奏に訪れた。飯能老年病センターは認知症の症状治療と内科合併症治療の専門病院として、高い評価をもつ、 大きな病院で約400名近い老人が入院されているらしい。  
 
     
演奏会は、少し早めのクリスマスコンサートとして開催され、今回で12回目。 
すっかり年末の恒例行事として、センターの皆様も楽しみにされているようだった。
     
 実は小生は初めての参加で、我々のグループも平均年齢が72歳だそうで、はて?慰問になるのか?ヘタな演奏をして逆に慰問されてしまうのでは?と心配性の小生は心配したりしたのだが、米寿を迎えたばかりの万年青年の松本先生率いる、ヤマハシニアアンサンブルの諸兄妹は、音楽をやっているせいか若く本番に強い!
 演奏が始まるまでは、客席の患者さん達のやや暗い雰囲気に不安を感じたのだが、演奏が始まると、患者さん達の表情が一変して明るくなり、まるで別人のように輝いてくるのを見て「音楽の力は凄い!」そして「シニアアンサンブルの底力も凄い」と小生も一員として、その場にいることが嬉しく興奮して演奏してしまった。
     
 クリスマスコンサートは、3部構成で、 第一部は入院されている方のコーラスグループ
「青葉会」十数名の皆様によるコーラス。「津軽海峡冬景色」と「聖夜」の2曲を我々の伴奏で歌ってくれた。ヴァイオリンをやっているとどうしてもクラシックを弾く機会が多いのだが、日本の演歌もいいですね。
リハでは、一部コーラスと出だしが合わないところがあったが、本番は青葉会のコーラスとヤマハOBアンサンブルとの美しいハーモニーがバッチリだった。 
さて、青葉会のメンバーが客席に戻り、2部はいよいよ我々のステージだ。第一曲目は、今回のプログラムで最も難しい「フィガロの結婚」。ストリングパートはエレクトーンに助けられて無事終了。エレクトーンって凄いですね。流石のヤマハ。続いて、ボーカルの恒田美晴さんが入り、
「東京キッド」、「越後獅子の歌」、「Ore’Guapa Tango」、「翼を下さい」
「365歩のマーチ」と懐メロ系を演奏し、ボーカルなしの「小象の行進」でした。
 
3部は特別ゲストの二期会オペラ歌手岩見真佐子さんの演奏でシューベルトの「野バラ」、
「子守唄」、そして「雪の降る町を」、「アメイジンググレイス」、「お父様にお願い」を歌い、患者さんから盛大な拍手がありました。エンデイングの曲としてヴォーカル無しの
「クシコスポスト」を演奏し、無事にクリスマスコンサートを終えることが出来た。
 
     
 
コンサートが終わってから、本当に嬉しそうに、涙を浮かべ「有難う!素晴らしかった」と手を差し伸べてくれた、おばあちゃんの手のぬくもりが忘れられない。 
音楽のヤマハでサラリーマン人生を送り、卒業してこうしてOB仲間と一緒に音楽活動ができた事を誇りに思えた、素晴らしい第二の青春の一日であった。 
 文責:遠藤 昭

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