クリスマスが近づく12月18日、私たちブーケ・ド・フルールは、慰問演奏のため、「ニチイホーム多摩川緑地」を訪れました。
ブーケ・ド・フルールは、シニア・アンサンブルの中の女性メンバーで構成されたユニットです。シニア・アンサンブル全員での演奏が難しい、小規模な会場での演奏活動を行っています。
「ニチイホーム多摩川緑地」に到着すると、まず目を引いたのが、玄関で私たちを歓迎してくれた大きなサンタさん!
最近は、一般の住宅でも、大がかりなクリスマスのイルミネーションをしていますが、こんなに大きな飾りを見るのは初めてです。ホームの中にも、そこかしこにクリスマスツリーが飾ってあり、施設のスタッフさんの季節のイベントにかける意気込みを感じました。
こちらのホームは、介護をほとんど必要としていない方も多くいらっしゃるとのことで、そういう方たちは、ホームの生活の中で、季節の行事を楽しみにしておられるのだな、と感じました。そして、私たちの演奏を楽しんでいただけると良いなと気持ちを新たにしました。
エレクトーンの設置を終え、リハーサルを始めると、面会にいらしていた方たちが、音に誘われるように部屋から出て、会場をのぞきにやって来られました。中でも、好奇心一杯の小さなお子さんたちは、初めて見たり聞いたりする楽器に興味津々です。こんなとき、子どもたちが大好きなアニメの曲など、さっと演奏できれば良いのですが、準備不足でできませんでした。次回からは、さっと演奏できるレパートリーを用意しておこうと思います。小さな子にとっては、楽器との初めての出会いですので、大切にしたいと思いました。
会場は、食堂を兼ねたホールです。50人から60人の皆さんが集まってくださいました。
さぁ、いよいよ本番です。
クリスマスにちなんで、「きよしこの夜」「もみの木」でスタートです。司会とボーカルの恒田さんの楽しく、また、暖かいトークに導かれて、会場の皆さんも、音楽の中にすっと入って来られたようでした。リラックスして聞いておられる様子が伝わって来ました。
次に、日本の冬をテーマに、「冬景色」「冬の夜」「冬の星座」を、お聞き頂きました。特に、歌詞カードなどは用意していませんでしたが、皆さんの中から、自然と歌声が聞こえてきました。昔から歌われてきた歌は、皆さんの記憶の中に、しっかり残っているものなのですね。
「昴」をお聞き頂いた後、皆さんと一緒に「幸せなら手をたたこう」の曲に合わせて、簡単な手遊びをしました。
後半は、懐かしい流行歌を中心に、「雪の降る街を」「見上げてごらん夜の星を」「翼をください」を、お送りしました。
そして、最後は、今、日本で最も歌われている曲、そう「ふるさと」を皆さんと一緒に歌いました。ふるさとは、歌詞カードを前もって配っていたので、皆さん、大きな声で歌ってくださいました。特に、男性の歌声が聞こえてきたのが、とても嬉しかったです。これまで、さまざまなホームを尋ねていますが、このような音楽関係のイベントに、男性のみなさんは、あまり積極的ではないように感じていたからです。男性は照れ屋さんが多いのでしょうか?今回、思いがけず、男性の皆様の大きな歌声が聞けて、とても嬉しく思いました。
そして、最後に、アンコールとして「七つの子」を全員で合唱して終わりました。
会場の皆様と音楽を一緒に楽しむことができ、私たちにとっても素敵なクリスマスのイベントとなりました。
「ニチイホーム多摩川緑地」の皆様、ありがとうございました。
ブーケ・ド・フルール
ボーカル/司会 恒田美晴 ヴァイオリン 上澤恭子 エレクトーン 斉藤良 フルート 森島文子
(写真参照)
(ヴァイオリンの高浦尚子は、今回、名誉の負傷(?)のため欠席いたしました)
なお、編曲は、シニア・アンサンブルの松本洋二先生と笹森敏明先生にご協力いただきました。
(文責 森島)
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