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ヤマハシニアアンサンブル合宿報告

5月29日と30日、ヤマハシニアンサンブルは、葉山で合宿を行いました。
今回の会場は、湘南国際村センター。
初めて使う会場でしたが、豪華な設備、海の幸を使った美味しいお食事の、素晴らしい施設でした。
とは言え、今回の合宿は、冬の定演に向けての強化合宿。
練習がメインである事に間違いはありません。
 
(館内の広々としたロビー)
29日は、センターの内の練習所、アゼリア・カメリアに午後1時に集合。
あいにくの雨模様の天気の中、楽器と宿泊のための荷物を持ったメンバーの皆さんが次々と会場に到着します。
到着するやいなや、すぐに楽器を出して、練習開始。
 
(真剣に練習に励む姿!!)

 



 
(こちらは、休憩時間の和やかなひととき)

12月の定期演奏会の前に、7月に行われる大宮共立病院での慰問演奏があります。
そこで演奏する曲の楽譜の一部を、編曲、指揮を担当される笹森先生が、持って来てくださいました。曲は、映画音楽として有名な「慕情」。
良く知っている曲ではありますが、初見(練習なしでいきなり楽譜を見て演奏すること)での演奏は、緊張するものです。それでも、創設以来14年近く、様々な曲を演奏してきた底力、皆さん、難なく(?)弾いて行きます。でも、たとえ、間違って演奏しても、このアンサンブルでは、全然怖がることはないのです。
演奏が難しい箇所は、ゆっくりのテンポから、繰り返し練習します。

メンバーの中には音楽指導に携わってきた大先輩方が沢山いらっしゃいますから、楽譜を前に、〈どうやって弾けば良いんだろう?〉と困っていると、すっと横に立って、さりげなくサポートしてくださいます。
 

楽器の演奏力という技術的な面で言えば、メンバーの力の差はとても大きいと言ってよいでしょう。メンバーの中には、本格的に楽器を演奏したり、指導者として活動したりしてきた方もいらっしゃいますし、数年前に初めて楽器を手にした方もいらっしゃいます。
私は、ヤマハシニアアンサンブル以外の外部の音楽団体にも所属していますが、このようなメンバーの力の差は、多少の差はあれ、どの団体にもあると感じています。そんな時、ベテランは初心者の演奏にイライラし、初心者はベテランからの批判にビクビクしがちです。ベテランも初心者も、不満を抱えて演奏するから、全然楽しくないという悪循環に陥ってしまいます。

けれどもこの我がシニアアンサンブルの素晴らしい所は、このようなストレスがないことです。 “メンバーそれぞれが、持てる力を活かして合奏する”という方針があるからです。ベテランはベテランなりの力を発揮し、初心者は初心者としての力を発揮して、アンサンブルを楽しむということです。これは、創設以来、昨年までご指導くださっていた松本先生の基本方針です。その方針は、今でも引き継がれていると思います。
メンバーの皆さんは、〈アンサンブルを楽しみたい〉という気持ちで集まった方たちばかりです。演奏すること、音を合わせることを、楽しいと感じられるように、ベテランの方たちは初心者をフォローします。

このようなチームワークは、“ヤマハという深いつながりを持つメンバーのみが入会できる”という、この会ならではの特徴によって、もたらされているのでしょう。この会は、たとえ楽器を手にしたばかりの人であっても、ヤマハに在籍していた(あるいは深いつながりがあった)人であれば、誰でも参加できます。けれどもどんなに上手な人でも一般の人は入ることはできません。
ある意味では、ファミリーのような団体だからこそ自然と実現できているのかもしれません。
今回の合宿では、そんな私たちのチームワークを高めることもその目的の1つとしています。

さて、充実した練習は、1時〜5時まで続きました。ようやく、本日の練習は終了。7時まで自由時間です。
宿泊室に引き上げ、一休みされる方。施設内の屋内プールで一泳ぎされる方。
そして、そして、なんと・・・。練習会場に残って、自主練を続けられる方!!それぞれが有意義な時間を過ごしました。
 

(葉山の食材をふんだんに使ったお料理にイヤでも気分は盛り上がりました)

7時からは、お楽しみの懇親会です。
施設内のレストランを貸切で、お食事を楽しみました。






 
(もちろん、ワイン、日本酒、焼酎、梅酒などの飲み放題)



練習の疲れと、日頃の憂さ(?)を晴らして、和やかなひとときを過ごしました。
途中、サプライズで、アンサンブル創設時から、長年にわたって活動に携わって来て下さった三人のメンバーの方々への表彰がありました。アンサンブルの活動を通して第二の人生を有意義にお過ごしになり、年下の会員の目標になっている皆さんです。心からの感謝を込めて、記念品を贈らせて頂きました。
私たちは、このお三人を、敬意を込めて「長老」とお呼びしています。
記念品授与の後、「長老」の皆さんには、アンサンブルについての熱い思いを語って頂きました。

美味しいお料理、お酒に心地よい会話で、至福の時を過ごし、さらに、ロビーラウンジで二次会へとなだれ込みました。
ソファで膝つき合わせて語り合う中、夜は更けて行きます。
明日は、10時から練習開始。11時には、明日の練習に備えて、それぞれ宿泊室へと引き上げて行きました。

                       【皆さんの楽しそうな、顔、顔、顔】
   
   
   
   


 30日は、前日と打って変わっての晴天!
施設からは、富士山がキレイに見えます。
早くから目覚められた方は、施設裏のグリーンパークでお散歩されていました。
私も、朝食後、練習が始まるまで、グリーンパークをぶらぶらと散歩。
グリーンパークからは、相模湾の先に、富士山がはっきりと見えます。
 

 さあ、気持ちをリフレッシュして、二日目の練習です。
10時から12時、昼食を挟んで、13時から16時まで、全9曲を練習して行きます。
合宿も二日目ともなると、少々疲れが見えてきますが、有意義な時間もあとわずかと思うと、少しの時間も無駄にすることなく、楽器の音を響かせておこう、という気持ちになります。
さすがに、練習終了間際に、笹森先生から「合宿の締めに、これまで練習した曲のすべてを、通して演奏しよう!」という提案をお聞きしたときは、膝からくずれおれそうになりましたが・・・。
それでも、歯を食いしばって(チョット大げさ)、最後まで、演奏しきった時は、充実感に満ちた清々しい気持ちになりました。

二日間の合宿で、技術的にも、メンバー同士のコミュニケーションも、レベルアップしたように思います。
さあ、7月の大宮共立病院の慰問演奏、そして12月11日(金)の定期演奏会、頑張るぞ!!


 トップページへ戻る 文責:森島文子
編集:鴨井次郎